KENTARO KOBAYASHI LIVE POTSUNEN 2011 『THE SPOT』

コント芸人ラーメンズの脚本を担当している小林賢太郎さんのソロライブコントポツネンは「笑い」という概念を見事にくつがえした奇妙で美しい舞台作品です。最低限の小道具と眼鏡をかけた小林賢太郎さんの言葉で舞台が進んでいきます。
非常にシンプルな舞台で、基本、一人の男が奇妙で、不思議で、美しい言動を発していくだけです。おかしくてくすっと笑えます。ぞっとしてそわそわします。胸をギュッとつかまれて目がしらが熱くなります。ただ見ているだけなのに、自分の想像力がかきたてられます。

一つ一つコント形式になっていますが、その一つ一つがフィナーレを迎えるにあたり、重要な伏線になっていくのです。

これは新感覚のエンターテイメントなのです。どんなDVDか、どんな話なのか、内容はなかなか伝えることが難しいです。なぜなら、このDVDの内容は見る人によってその内容が変化するのです。小林賢太郎さんの舞台は、見る側の積極性が求められるのです。
視聴者は、ただ、じっと見ているだけでは、全く楽しめないDVDだ、といっても過言ではありません。
このシーンを見て、自分はこういうものを想像し、感じた、と積極的に自分自身の五感をフル活用しないと楽しめないかもしれません。小林賢太郎さん自身も、舞台を作る際には、観客の積極性が大事だとよく、おっしゃっていました。
観客のその五感をフル活用した時に、今まで感じたことのない体験が出来るのだと思います。それぐらい、今まで見たことも聞いたこともない体験がこのDVDで体験できるのだと思います。