麗 花萌ゆる8人の皇子たち

とにかく、8人のイケメン皇子が出てくる。と聞けば、そこらへんに沢山転がっているような、アイドルドラマが思い浮かびますが、このドラマは、一味違います。何が違うかというというと、8人の皇子一人一人に、ドラマがあり、何故そういう選択をしたのか、わかるように描かれているからです。
第一話では、さすが韓国ドラマだけあって、8人が風呂場に集結して、その筋肉隆々の体を惜しげもなく見せるショットがあります。
そこで、タイムスリップしたヒロインと対面するのですが、最初は、8人の皇子の顔、性格、役柄が全く見分けられず、この先、少し不安になります。
但し、後から見返すと、それぞれの皇子の特徴を風呂場でさらっと紹介しているのです。
風呂場ではあるが、少し上に羽織っている皇子や、無邪気に湯に飛び込む皇子など。回が進むにつれて、知らないうちにアイドルドラマから人間性を描く、話に移行してくるのです。

 このドラマにも、ヒロインを巡り、二人の男性が現れます。
その現れ方も、普通のドラマとは異なっています。ドラマ前半までは、主役のイ・ジュンギは、ヒロインに対して、ダークヒーロ―的な扱いなのです。ヒロインとは心の距離があり、絶対にうまくいかないと観客は思わされるのです。
代わって、ヒロインと関係を深めるのが、カン・ハヌルである。美しい雪の中で二人の心が近づいていく場面など、秀逸で、前半のみでドラマが終わってもいいぐらいの完成度の高さである。むしろ、後半の悲しさを知ってしまうと、前半だけでドラマを終らせてくださいと哀願したくもなります。しかし、このドラマは違います。
ある事件をきっかけに、この二人の男性の立ち位置が代わっていくのだ。それは二人の信念によりヒロインとの関係が変わっていくのです。その、事件に絡まる、複数の出演者の伏線がまた、うまく生きていて、二人の最終的な立ち位置がはっきりとする場面は、私は、ドラマでは初めて号泣してしまったのです。
とにかく、騙されたと思っていただいてもいいので、一度見ていただきたい価値あるドラマです。