なんだかんだ言っても、かっこいい「仮面ライダーキバ」

もうじき最終コーナーというところまで来た時に、脱落してしまった「仮面ライダーキバ」をようやく最終話まで視聴することができました。

どんな理由で脱落してしまったかは、当時見ていたと思われる物語を視聴していても思い出せませんでしたが、再視聴の時の腑に落ちない展開に対して抱いた感想が当時と同じだったことはなんとなく思い出しました。

さて気を取り直していきますが、キバはOPのカットがカッコいいんです。

キバの彩度を抑えた赤と夜の背景色とよくマッチしていて、血を思わせる真っ赤なバラや真っ暗な夜空に浮かぶ月など、ややダークな雰囲気を醸し出しています。

ファンガイアは宙に浮かぶ二本のキバで人のエナジーを吸い取るし、キバに変身する際はキバットが主人公の紅渡の指をガブリと噛むところから、吸血鬼を容易にイメージすることができます。

全体的に西洋テイストに取りまとめられ、今までにないハイセンスな仕上がりになっていると思います。

ファンガイアの体、ファンガイアが人間の姿をしている時のステンドグラスの演出は美しいと思いました。

ファンガイアが仮面ライダーに倒され、その命が絶えたときにステンドグラスが砕け散るなど、細部にまで演出にこだわっており、作り手の意気込みが伝わってきます。

石ノ森章太郎生誕70周年の記念に制作されたとあり、仮面ライダーは正義の味方だけどその体には悪の一部が存在しているというあたりが強調されている気がしました(私の勝手な思い込みかも知れませんが)。

物語は主人公紅渡(くれない わたる)が生きている2008年と、父である紅音也(くれない おとや)が生きている1986年の話が交互に展開していきます。

これはよくできているなぁ~と思いましたが、大人の私でもこのストーリーの展開の仕方を理解できるまで、少々時間を要しました(笑)

小さなお友達には、少し難しかったのではないかなぁ?と思います。

物語の後半に差し掛かる辺りで、音也があれだけ言い寄っていたゆりと心が通い合ったにもかかわらず、自分の才能を愛してくれた(ふりをしていた?)ファンガイアの真夜に心奪われるという、ドロドロの恋愛模様が描かれます。

真夜と音也が仲良くヴァイオリンを制作しているところを見ては、自分から心が離れてしまったことを感じ、ゆりが涙を流すシーン。

80年代のトレンディドラマバリの恋愛展開でした。

音也が視野を広く持ち、このようにあらゆることを受け入れる柔軟性と勇気を持っていることから、真夜に対してさほどの抵抗なく惹かれてしまったのには頷けます。

音也が本気で真夜に惹かれ始めたのは感じられましたが、真夜が音也に惹かれていく過程が今一つ良く分からなかったです。

キングに「俺は真夜に惚れている~」と音也が言ったあたりで、真夜が音也に落ちたのはわかるんですけどね。

音也と真夜が愛し合ったことで、人間とファンガイアのハーフとしてこの世に生まれた紅渡と、ゆりの娘である麻生恵の年齢差だとかどうでもよい所ではありますが、どんな設定になっていたのかちょっと気にかかるところでもあります。

私のお気に入りシーンはオルフェン族である次郎と音也が病院で、医師と入院しているおばあちゃんに変装しているシーンです。

ここ、大爆笑しました。この二人もウルフェン族と人間という異種の存在ではありますが、段々と距離を縮めて友人として固い絆で結ばれてゆくんです。

ゆりを巡って争っていた二人でしたが段々と親しさが増し、互いに信頼しあっていく二人のやり取りは大好きでした。

どんなライダーシリーズにも、必ずと言っていいほど一番好きなキャラクターが存在するのですが、仮面ライダーキバでは私の一押しは名護啓介です。

真面目でデキル男なんだけど、どこか抜けていてチャーミングです。

お堅かった名護啓介がお笑い担当に路線変更した(?)のも、ひとえに音也の影響でしょうか。

そんな彼の変化が、新たな強さを引き出していくことになるんです。

物語が進んでいくうちに、彼の魅力にジワジワ来ちゃうと思いますよ。

ラストは恵ちゃんとの結婚式で終わります。ウェディングドレス、タキシード、燦々と降り注不太陽と白く輝く世界が広がって幸せいっぱいです。

キバがかっこいい!そして、面白かった!という感想につきます。