『ファウンド』は強烈なトラウマ必至の、ホラーファンなら必見の映画!

『ファウンド』は2012年にアメリカで製作された映画で、低予算・無名俳優ばかりの出演ながら、そのクオリティの高さで注目された作品です。
ジャンルとしては、ホラー・スプラッター+少年の悩める心情を描いた青春もの、といったところでしょうか。
相容れない2つのジャンルのように思えるかもしれませんが、そのどちらも重く辛く描かれていて、ホラー描写が青春描写に深みを持たせ、青春描写がホラー描写の恐怖をより引き立たせるといった相乗効果を持っています。
ホラー・スプラッターというと、多くの作品はどちらかというと単に恐怖に特化しただけであり、頭を空にして見られるようなものばかりなのですが『ファウンド』はそういったホラー作品とは一線を画している、かなり深い仕上がりの映画になっています。
とてもエポックメイキングな作品で、個人的には度肝を抜かれましたし、お気に入りの作品なのですが、多くの人におすすめできる、というわけではありません。
なぜなら、前述したようなホラー・スプラッター描写が過激だからです。
私はどちらかといえばホラー・スプラッターは慣れているし得意なほうなのですが、そんな私でさえ気が滅入ってしまうようなトラウマシーンのオンパレードなのです。
しかし、そういったトラウマシーンによる「視覚的恐怖」が目立つ一方で「あえて見せず、想像させる恐怖」のシーンもあって、その使い分けがかなり上手いです。
また、青春映画のような描写の、人物への感情移入がしやすいということも、この作品の魅力の1つです。
これだけ見るものを没入させ、トラウマを残すというのは一種の才能だと思います。
ラストシーンは見た人全ての脳裏に焼き付いて離れないことでしょう。
先に書いた通りかなりエグい描写が満載なので万人におすすめはできませんが、確実にホラー映画史に名を残すような素晴らしい映画なので、抵抗感の無い方にはぜひ見ていただきたい一作です。