涙なくして観られない「チョコレートドーナツ」

2012年のアメリカ映画の「チョコレートドーナツ」は、テレビの映画紹介で知りました。

簡単にあらすじを言えば、ネクレグトされたダウン症の少年を、ゲイカップルが育てようとするのですが、偏見により、妨げられてしまうと言うストーリーです。実際にあった話に基づいて作られた映画だと言います。

まず、感動するのは、ダウン症の少年を演じているのが、実際にダウン症の少年なのです。ダウン症に対する見方が変わります。彼の演技が素晴らしいのです。彼がディスコダンスを踊る場面は見ものです。キレッキレの踊りで、魅了されました。

ダウン症の少年の名前はマルコと言います。薬物中毒の母親には邪魔物扱いされ、母親の部屋に男性が来るたびに部屋の外に出されてしまっているのを、ゲイのカップルがたまたまルディーとポールが保護します。

二人はマルコと一緒に過ごすうちに、本当に愛情を持って育てていきます。その間に、彼の素敵な所をみい出していきます。彼の好物はチョコレートドーナツで、眠る時にはお話を聞くのが好き。しかもハッピーエンドのお話が。

母親は麻薬で逮捕されて、施設行きになる所を、意を決して二人が引き取って育てる事にします。マルコは二人と一緒に暮らし始めて本当に幸せな日々を送ります。ここで、また、ゲイのカップルに対する気持ちが変わります。愛情の深い人たちなんですね。しかし二人はゲイと言うことで、子供の養育には問題がある、と、根強い偏見を持った人物に邪魔されるのです。マルコが、たった一つ、母から与えられていたお人形を、大事に手離さないのは、ゲイの二人の影響だと。

二人はマルコの親権を申したて、彼らの様子を知る人々によって、もう少しで親権がとれそうだと言うところで、拘留中の母親が親権申したてをします。ゲイに対する敵意を持つ検事が親権を請求することを条件に釈放させたのです。

親権は当然、実母に渡り、マルコは幸せだった二人との暮しから引き離されてしまいます。またもとの暮しに戻って、母親から外に出された時に、二人の元に戻ろうと街をさまようマルコは、橋のたもとで死んで発見されるのです。ハッピーエンドにはならないのです。

新聞で、その事を知った二人が、親権争いで世話になった弁護士に宛てて書いた手紙で、本当にマルコを愛していたのは誰だったのか、世の中に問います。もう。ボロボロないてしまいます。ハンカチ、必携の作品です。

つけ足しですが、マルコ役の少年の母親が、障害者のためのアクタースクールを作ってしまった、と言う話にも感動します。これぞ強い愛ですね。